④シェアオフィスでこれからの働き方を考える【開催レポート】

2021年1月12日開催の豊中ビジネスアップキャンプ第4回目は、デザイン事務所ハイカルチャー代表・山中史郎さんが「これからの働き方」について話をしてくれました。

場所は、蛍池にオープン予定のシェアオフィス「SONO」。前回同様オンラインでの配信となりました。

2020年はリモートワーク元年ともいわれ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、多くの企業で在宅ワークを推進。これまで当たり前だった「出社して仕事をする」日常から、ライフスタイルが変化した人も多いのではないでしょうか。

「20年ほど前から、家で仕事をすることが日常だった」という山中さん。当時は、ビジネススーツを着て毎朝通勤する働き方が当たり前。「周りとは違う働き方」を選んだ原点にあるのは「既存の文法にとらわれない」「職業を断定しない生き方」「肩書のない名刺」だと話します。

基本的に仕事を進めるのは一人。言われたままに制作するのでなく、デザインがどう広がっていくのか、どんな可能性があるのかを想像してきた山中さん。既存のものにとらわれず、仕事そのものをデザインしてきた、と、これまでの事例も紹介してくれました。

シェアオフィスという考えかたも

生活空間と同じ場所に仕事のスペースがある山中さん。だからこそ「スーツを着ることまではしないけれど、最低限の身なりは整える」と、意識してメリハリをつけています。

「手を動かすときにはタイマーを使うこともあるし、取り掛かる前の考える時間をどう過ごすかも、僕らのような仕事では重要。手を動かしたあとは『寝かせる時間』も必要だし」と、時間の区切り方に気を付けていると話します。

自分の時間も仕事相手の時間も尊重するため、メールやチャットツールも活用しています。
「自宅で仕事をしていると、本ひとつにしても、仕事とプライベートの境界線があやふやになりがち。身近な場所で、仕事に集中できる場所を確保できるのが理想」

兼ねてからそう考えていた山中さんは、豊中ビーキャン事務局・株式会社スノーウェイ代表の阪本さんとともに、蛍池でシェアオフィスを作りました。

自分たちが経験してきたことをベースに、利用者それぞれが「仕事をデザインできる空間」に育てたいと考えています。

「情報を集めるためには、時間やお金をかけたほうがいいこともある。アウトプットするときは、手書きをするとブレずに残っていくような気もする」

日々、忙しく過ごしながらも「手帳」を使って、自分の考えや一日の振り返りをメモしているという二人。

効率を求めるだけでなく、自分の頭と手を使って仕事を生み出すことが、これからの働き方のキーにもなるのではないかと考えさせられた時間でした。

当日の内容は下記URLもしくはQRコードより視聴いただけます。

https://youtu.be/AcGrOxVahnw