「経営とデザイン」はどう関係があるのか?ホームページ、SNS、チラシやパンフレットなど、ビジネスで写真撮影が必要となる機会は多くあります。
豊中ビジネスキャンプ6回目は、フォトグラファー水渡嘉昭さんを講師に迎え、写真撮影のポイントについて学びました。「経営とデザイン」はどう関係があるのか?
写真は「狙って撮る」ことが大切ですが「一番いいと思うものが撮れるまで、たくさん撮ったらいい」と水渡さん。何を訴えたいのか、写真の用途はなにか、どのような環境で撮るのかなどを踏まえて「光・構図・背景」を考えていくこと。さらに、場所や時間帯という撮影環境も考慮することで、写真の出来栄えが変わるといいます。
撮影シーンに応じた構図

会場からは「人物や風景を撮るとき、どうしたら自然に撮れるのか」「光が強いときはどうしたらいいか」「フリマアプリへ服の写真をアップするときの撮り方は」など、さまざまな撮影シーンに関しての質問が投げかけられました。
風景写真でも、何か一つを撮りたいのか全体を撮りたいのかによって構図が変わると、一枚の家族写真を紹介してくださいました。
「家の前で撮った家族写真。家だけでなく停めている車も写っている。『このころ、こんな車に乗ってたね』と、写真をあとで見返したときに、そのころを思い返せるように『狙って』撮った」と話します。
きっかけは一枚の絵葉書

水渡さんは10代のころ、知り合いがヨルダンから送ってくれたハガキに感銘を受け、世界を知りたいと一人旅を始めるようになりました。
さらにアメリカで語学学校に通いながら、お金を貯めては中南米を旅して、現地の人たちを撮影していました。
そのころから、旅先での自分の感動も写真では周りには伝わらないこともある、と感じていたといいます。
その場所でその時に夢中で撮る写真も「人に伝わりにくい写真は、あとから自分で見返すとやっぱり自分にも伝わらないとわかった」と水渡さん。
一枚の写真の中に何を写すのか、何を写さないのか。
ビジネスで使う写真だからこそ、何を伝えたいのかを考えながら構図や背景を決めていくことが重要だと、改めて理解することのできたセミナーでした。
次回は、【挑戦編】経営者の本音トークです。