「経営とデザイン」はどう関係があるのか?
豊中ビーキャン【DAY5】の講師は、デザインを通してグラフィックから社会課題まで幅広い領域に携わるデザイナーの山中史郎さん。17名の参加者が「これからの人とデザイン」について考えました。
デザインという言葉からは、会社や商品のロゴやパンフレット制作などをイメージしがち。
山中さんは「それも大切だが、目に見えるものや手で触れられるものだけがデザインではない」と話します。
目に見えるものや手で触れられるものだけがデザインではない

事例の一つが、奈良県月ヶ瀬村の茶畑をPRする事業。お茶のオーナー制度の確立や茶畑の風景にスポットを当てるなど、消費者へ魅力を伝える仕組みを考え、取り組みそのものがグッドデザイン賞を受賞しました。
「デザイン」とは、背景をどう伝えるか考えていくことが大切なのだとわかる話でした。
見た目のデザインにおいては、ユーザーや流通について立体的な思考を持つことが必要。利用してもらえる、想像してもらえるデザインかどうかが、その会社・商品・サービスの「ブランド」に繋がるという話に、皆さん聞き入っていました。
店舗の空間デザインにおいても、想像力を働かせることが重要だとわかる事例が紹介され、起業を目指す人にも参考になったようです。
デザインのないものは、ない

時代の流れとともに求められるものも変化しつつあるデザイン。見慣れたブランドのロゴマークも、スマホの普及とともに変化しています。
「世の中にデザインのないものは、ない」と山中さんは話します。
デザインで大切なのは、使う人の幸せを想像すること。事業を展開していくときに考えるべきことと同じなのだと、多くの人が改めて気付かされたセミナーでした。
次回は、プロのカメラマンによる写真篇です。